アニメ

嘔吐/汽笛(前編)

2018年 3分

寺山修司の自伝的エッセー「誰か故郷を想はざる」に収められた「汽笛」「嘔吐」の2編で描かれたいくつかの場面に、わたし自身が考えた場面を加えた短編アニメ。本作は、前後編に分けて発表する。映像作家かわなかのぶひろの映画「寺山修司を揺り起こせ」に呼応する。西暦2018年、戦前回帰のような空気にあらがう。【登場人物】寺山少年と、出征し帰らなかった父、昭和天皇。【ストーリー】舞台設定は1941年。警察官だった寺山少年の父親は酒に酔って、昭和天皇の御真影(写真)に向かって拳銃を構えた。

寺山修司原作 辻直之作品 音楽・音響 作曲・演奏 MAKIKO T

デジタル

英題 Vomiting / Steam whistle (first part)


むかしの山 

2017年 4分

上村勝彦著「インド神話」を読んでいると、とても面白い話が見つかった。ポエジーがあってギャグっぽいところもある。

「むかし、山は翼を持っていて、飛びまわった。山が大地に降りると、大地は轟音とともに大きく揺れた…」

4〜5,000年前にバラモン(僧侶)たちが作った話。当時の権力者は面白いお話を作って民を支配していたらしい。今もそれは同じ?

音楽・音響 作曲・演奏 MAKIKO T

原作 インドの神話

英題 Mountain

カケラ 

9分 2016年 木炭画アニメ サウンド:Makiko T

 アンデルセン著「雪の女王」第一章を、なるべくもとの文章にそってアニメにしています。同時に現代日本に起こった、あの大事故のことを描いています。

 19世紀にアンデルセンは、「雪の女王」の短いプロローグの中で、大きな力を持つ道具を安易に取り扱った結果、取り返しのつかない惨事が起き、被害が世界中に広がり、人々を苦しめる場面を描きました。

 設定を現代の日本に置き換えて描くことで、アンデルセンが描いた惨事が現実となったこと、そして多くの警告が軽んじられてあの大事故が起こったこと記述することがこの映画の試みの中心です。

  ある日、悪魔は不思議な鏡を作ります。映った者を、醜く、恐ろしく見せる不思議な鏡です。悪魔の子供たちは、鏡を持ち出すと、動物や人間を次つぎに映して、怪物のような姿を見て楽しみます。調子にのった悪魔の子供たちは、神を映すことを思いつき、天に昇って行きますが…。

風の精

2009 16mm デジタル版もあります。6分


【あらすじ】空の高いところを吹く風、「風の精」。彼は山あいの小さな丘で遊ぶ母親と赤ん坊を見つけて、舞い降りた。風の精は挨拶して母親から赤ん坊を預かる。彼は赤ん坊を抱いて天高く飛び上がり、空の世界の小さな冒険をはじめる。雲を沢山突き抜け、雲の上の公園で遊んで… 

解説:絵コンテなどを撮影の前に準備せず、本番の絵を描いて撮影をしながらストーリーを考えました。紙に木炭で描いて1/8秒分撮影して、前の画を少し消してまた描いて撮影、を繰り返して作りました。音は画にあわせて弾いてもらいました。鴻池朋子さんのアニメ作品「mimio-The last day of winter」(1998年)のような作品を目指しました。

木炭画アニメ、ベースギターサウンド

音楽・音響、 作曲・演奏:Makiko.T



エンゼル

2008年/6分/モノクロ/

木炭画アニメ

音響・音楽、作曲・演奏(エレキベース):Makiko.T

現像:ヨコシネD.I.A.

彼女は手をあわせて天に願いをかける。その時彼女の家の真上、空の高い高いところを巨大ななにものかが翼をひろげて飛行している。その背中には背骨にそって山脈があり、山の麓には広い広い森がある。森の深い深いところでは、大きな目をした三人の頭足人がトランプに似た不思議なカードでゲームに興じている。ゲームの行方は、彼女の願いの成就に強い影響力を持っている…。



影の子供

2006 16mmデジタル版もあります 18分

作品概要 両親と暮らしているふたり兄妹は、ある日父親に食べられてしまいそうになり家を飛び出した。父の黒い車を運転して荒野を巡る…。行く先でおこる奇妙な出来事。巨人や魔女との遭遇。巨大ケーキを引っぱって走る機関車。兄妹の身体は変身を繰りかえす。画用木炭で描いた動画と、ベースギターでつま弾いた音響のモノクロアニメ。

子供達の思い、そして大人の暴力をテーマにしました。

愛知芸術文化センターオリジナル映像作品 

企画:愛知芸術文化センター

制作:愛知県文化情報センター

エクゼクティブ・プロデューサー:越後谷卓司

監督・脚本・描画・アニメーション・撮影他:辻直之

音楽・音響、 作曲・演奏:Makiko.T

作品タイトル:3つの雲

制作年 2005 

フォーマット 16mm デジタル版もあります。

上映時間 13分

作品概要  雲にまつわる3本の短いアニメ集。

1「呼吸する雲」2003年/3分 企画:ブラッケージアイズ実行委員会

社会を雲に暗喩した映画をつくってみました。もし人間が、水蒸気のような気体だったら もし人間が、皮膚によって区切られない浮遊する魂だったら 不定形、不可分な意識の集合体 空に浮かんだ魂の群れ。「呼吸する雲」は*性暴力的場面があます。

2「雲を見ていたら」2005年/5分 企画・制作:横浜赤レンガ倉庫1号館

学校で起こった奇妙な出来事。主人公の男子生徒はノートに雲の絵をスケッチしていた。突然彼が描いていた雲に目が現れ、窓の外から睨みつけてきた。するとノートに描かれた雲の絵がノートから飛び出してきて、彼の鼻から体の中に入り込む…

 生命を持っているような雲の影響で、生徒たちが変容していく…

3「雲から」 2005年/4分

人々は柔らかい雲の上でひっそり静かに暮らしている。みんながうたたねをしている時に遠くからベルが鳴る。人々はそれを合図に、身支度をして雲から下界に降りて行く…。

辻直之作品

音楽・音響、 作曲・演奏:Makiko.T

闇を見つめる羽根

2003

16mm版 デジタル版

17分

作品概要 様々な神話からイメージを拝借して、私版の天地創造を作りました。夢、エロス、死、背反するものの混在、多重性、悪意、世界の完全性と不完全さ、神秘、をテーマに制作しました。

大きな羽根を持つ男と女(神)が、空を飛びながら子供をつくっている。やがて息子が生まれ、神は息子のために(世界)を創造してやる。あるとき息子が寝ている間に息子の左手は一人の女になり、どこかへ行ってまった。息子は女を探して旅に出る…。

木炭画アニメ、ベースギターサウンド

辻直之作品

音楽・音響、作曲・演奏:Makiko.T

サウンド編集:おぎわらまなぶ、辻直之

GRAPHICS