アニメーション

アニメ作品は、Vimeoのページ vimeo.com/naoyukitsuji で作品の一部や全体を公開しているものがあります。 

むかしの山 

2017年 4分

上村勝彦著「インド神話」を読んでいると、とても面白い話が見つかった。ポエジーがあってギャグっぽいところもある。

「むかし、山は翼を持っていて、飛びまわった。山が大地に降りると、大地は轟音とともに大きく揺れた…」

4〜5,000年前にバラモン(僧侶)たちが作った話。当時の権力者は面白いお話を作って民を支配していたらしい。今もそれは同じ?

音楽・音響 作曲・演奏 MAKIKO T

原作 インドの神話

英題 Mountain










カケラ 「英題 Fragments」

9分 2016年 木炭画アニメ サウンド:Makiko T

 アンデルセン著「雪の女王」第一章を題材にしました。同時に2011年に起きた福島第一原子力発電所の事故のことを描いています。

 19世紀にアンデルセンは、「雪の女王」の短いプロローグの中で、強いパワーを持つ道具を安易に取り扱った結果、取り返しのつかない惨事が起き、被害が世界中に広がり、人々を苦しめる場面を描きました。

 私は設定を現代の日本に置き換えて、アンデルセンが描いた惨事が現実となったこと、そして多くの警告が軽んじられて原発事故が起こったことを忘れてはならない、というメッセージをこの作品に込めました。

  ある日、悪魔は不思議な鏡を作ります。映った者を、醜く、恐ろしく見せる不思議な鏡です。悪魔の子供たちは、鏡を持ち出すと、動物や人間を次つぎに映して、怪物のような姿を見て楽しみます。調子にのった悪魔の子供たちは、神を映すことを思いつき、天に昇って行きますが…。




風の精

2009 16mm デジタル版もあります。6分


【あらすじ】空の高いところを吹く風、「風の精」。彼は山あいの小さな丘で遊ぶ母親と赤ん坊を見つけて、舞い降りた。風の精は挨拶して母親から赤ん坊を預かる。彼は赤ん坊を抱いて天高く飛び上がり、空の世界の小さな冒険をはじめる。雲を沢山突き抜け、雲の上の公園で遊んで… 

解説:絵コンテなどを撮影の前に準備せず、本番の絵を描いて撮影をしながらストーリーを考えました。紙に木炭で描いて1/8秒分撮影して、前の画を少し消してまた描いて撮影、を繰り返して作りました。音は画にあわせて弾いてもらいました。鴻池朋子さんのアニメ作品「mimio-The last day of winter」(1998年)のような作品を目指しました。

木炭画アニメ、ベースギターサウンド

音楽・音響、 作曲・演奏:Makiko.T



エンゼル

2008年/6分/モノクロ/

木炭画アニメ

音響・音楽、作曲・演奏(エレキベース):Makiko.T

現像:ヨコシネD.I.A.

彼女は手をあわせて天に願いをかける。その時彼女の家の真上、空の高い高いところを巨大ななにものかが翼をひろげて飛行している。その背中には背骨にそって山脈があり、山の麓には広い広い森がある。森の深い深いところでは、大きな目をした三人の頭足人がトランプに似た不思議なカードでゲームに興じている。ゲームの行方は、彼女の願いの成就に強い影響力を持っている…。









影の子供

2006 18分 

フォーマット 16mmフィルム、デジタル版 

作品概要 両親と暮らしているふたり兄妹は、ある日父親に食べられてしまいそうになり家を飛び出した。父の黒い車を運転して荒野を巡る…。行く先でおこる奇妙な出来事。巨人や魔女との遭遇。巨大ケーキを引っぱって走る機関車。兄妹の身体は変身を繰りかえす。画用木炭で描いた動画と、ベースギターでつま弾いた音響のモノクロアニメ。

(性と暴力の表現が含まれています。ご注意が必要です)

愛知芸術文化センターオリジナル映像作品 

企画:愛知芸術文化センター

制作:愛知県文化情報センター

エクゼクティブ・プロデューサー:越後谷卓司

監督・脚本・描画・アニメーション・撮影他:辻直之

音楽・音響、 作曲・演奏:Makiko.T





作品タイトル:雲から

2005   3分

オリジナルフォーマット16mmフィルム、デジタル版あり

木炭画アニメ

人々は柔らかい雲の上でひっそり静かに暮らしている。みんながうたたねをしている時に遠くからベルが鳴る。人々はそれを合図に、身支度をして雲から下界に降りて行く…。

音響・音楽、作曲・演奏(エレキベース):Makiko.T

現像:ヨコシネD.I.A.









作品タイトル:

制作年 2005 雲を見ていたら

フォーマット 16mmフィルム、デジタル版

上映時間 5分

学校で起こった奇妙な出来事。主人公の男子生徒はノートに雲の絵をスケッチしていた。突然彼が描いていた雲に目が現れ、窓の外から睨みつけてきた。するとノートに描かれた雲の絵がノートから飛び出してきて、彼の鼻から体の中に入り込む…

 生命を持っているような雲の影響で、生徒たちが変容していく…


辻直之作品

音楽・音響、 作曲・演奏:Makiko.T


「雲を見ていたら」と「雲から」は「3つの雲」というタイトルの三部作の中の作品として、発表していました。しかし現在、3作の中のトップバッターだった「呼吸する雲」は、自信を持ってお勧めできる作品ではなくなりました。






闇を見つめる羽根

2003 17分

オリジナルフォーマット16mmフィルム、デジタル版あり


様々な神話からイメージを拝借して、私版の天地創造を作りました。夢、エロス、死、背反するものの混在、多重性、悪意、世界の完全性と不完全さ、神秘、をテーマに制作しました。

大きな羽根を持つ男と女(神)が、空を飛びながら子供をつくっている。やがて息子が生まれ、神は息子のために(世界)を創造してやる。あるとき息子が寝ている間に息子の左手は一人の女になり、どこかへ行ってまった。息子は女を探して旅に出る…。

(性と暴力の表現が含まれています。ご注意が必要です)

木炭画アニメ、ベースギターサウンド

辻直之作品

音楽・音響、作曲・演奏:Makiko.T

サウンド編集:おぎわらまなぶ、辻直之




夜の掟

1995 5分

オリジナル8ミリフィルム、16mm版、デジタル版

木炭は絵画や彫刻の下書きなどで使われる画材です。彫刻を勉強していた私は、木炭画のアニメーションのアイディアを自然に思いついた。仮死状態で死後の世界を旅する男の道程をストーリーの中心にして、思いつくままに描きすすめました。

音楽:田中哲也